春はあけぼの



春は曙

夏は夜

秋は夕暮れ

冬は早朝

正月。世にありとある人は、みなすがたかたち心ことにつくろひ、君をも我をも祝ひなどしたる、さまことに、をかし。


(枕草子より)



上を現代語訳すると


春は、夜がほのぼのと明けようとするところが良い

夏は夜が良い

秋は夕暮れが良い

冬は早朝が良い

正月は、一層空の様子がうららかで、新鮮な感じに霞がかかり、世の中の皆が洋服や髪の毛をばっちりきめて、お祝いしている様子はとてもイケてるの。



という感じらしいです。



清少納言という人は

あらゆる事象に対して 前向きに考えていたんだなぁ 、興味を持って接してたんだなぁ、と感じました。



私も、あらゆる事に興味関心を持ち、それぞれの良い所を沢山発掘して、誰かに伝えられるような人になりたいなぁと

しみじみ思います。


いつもの変わらないような景色にも

きっと、面白い事が沢山隠れているんだろうなぁ




おわり❤️

きみがため



百人一首は 恋の歌が多く


基本的に 大まかにいうと  


私がこんなにもあなたのことで思い悩んでいるのにあなたは知らないんでしょうねぇ!あなたにはわからないんでしょうねぇ!


ってタイプの歌と


あぁ、、あなたは今日も来ないのねこんなにもあなたを待っているのに、、

死んでしまいたい、、、まじ死にたい、、


ってタイプの歌と


あなたを思って 今私は動いておりますよ


ってタイプの歌が多くて


本当に大雑把に言うと 恋という事象に対して 思い悩んでいる、ひょっとすると病んでいる 内容が多いです


そこで あれ、恋で浮き足立ってるようなルンルンな歌は無いのか、、?


と ふと 疑問になったわけです





みつけました!



君がため 惜しからざりし いのちさへ

                          長くもがなと 思ひけるかな


                                                   藤原 義孝  



あなたと逢うためなら 死んでもいいやとも思っていた(どうとでもなれと惜しくも思わなかった)命までも、逢うことのできた今は、長くあって欲しいなと思うことであるよ。



藤原義孝さんのこと 少し調べたらですね

容姿端麗だったそうで 

話逸れますけど イケメンだと そうやって 備考に書かれちゃうのか 羨ましいな!ってなりましたね

彼は 21歳で亡くなったそうですが、それを考えると この歌と照らし合わせてしまいますね、、21歳で亡くなるなんて、、




話を戻すと、前向きに生きていきたい!っていう歌が百人一首では珍しい部類だなと 思いました。


でも もしかしたら 彼の場合も 相手との付き合いが長くなるにつれて 思い悩むことも増え 悶々とした 歌を詠みはじめてしまうのかな、、とも 思ってしまいますね



この歌は 青春の始まりって感じで 若々しいな と思いました!









和菓子


小学生の頃だったでしょうか


和菓子と洋菓子の比較をしている文章を

国語の授業で 読みました


作者が言うには

和菓子は 深みのある 何とも筆舌に尽くしがたい 色味をしているが 洋菓子の なんと 単調な色な事、、、



といったような内容でした


私は最近 上生菓子にハマっているのですが

食べるたびに その文を思い出します


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確かに色味が 凄い 特に左のお菓子なんかね


これは鶴屋吉信さんの お菓子です

季節ごとに 変わるので 毎回楽しみです


季節によっていろんなデザインのお菓子が出るのも 和菓子の素敵なところだと 思っています




後は 羊羹


羊羹の 色って 微妙に透明感あって 凄いですよね 吸い込まれそう、、



話は少し変わりますが


あんこ って 栄養豊富なの ご存知でしたか?


私は知りませんでした 糖分の塊だと思っておりました


あんこは ポリフェノール、タンパク質、ビタミンB群が豊富で 

糖と脂肪の代謝を促す効能がある そうです


え、意外〜!!!!


でも元はお豆から出来てるから、栄養ありそうか、、




忘れじの

忘れじの ゆくすゑまでは かたければ

   今日をかぎりの いのちともがな


                                                儀同三司母



いつまでも 私を愛して 忘れないと 仰っている、 その遠い将来までは 頼みにしがたい から 今その言葉を聞いて 幸せな気持ちのうちに 死んでしまいたいものだ



という意味だそうですが



凄くないですか?!



そういう気持ち、めっちゃなる!!!ってなっちゃったよ!


将来、何が起こるか全くわからない

何かがあって 離ればなれになって疎遠になるかもしれない

そういう不安要素が


愛しい人から 愛してるよ、ずっと一緒にいよう、 結婚しよう と言われた時の 幸福感とは対照的に ムクムクと出てくるじゃあないですか


根暗だから そういう考えにすぐなっちゃう!とかじゃないと思うんですね



あらゆる事を失うのって 凄い怖いな〜って日々生きてて思ってしまいますけど

ホントそれな〜って言っちゃう 歌だなと



この歌を詠んだ人と今会えたとして友達になったとしたら


「え、まってめっちゃわかるんだけど〜!!それな〜!」

って大盛り上がりしちゃうよ、、



今でこそ SNSで繋がりやすい世の中ですから 場所は遠くとも連絡が取れますが


昔はそんなのは無く 次の夜相手が会いにきてくれるかも 全くわからん 時計もない 電気もない ただ暗闇の中 思いを募らせながら ひたすらに待つ 


考えただけでも ウワァォァッてなります、、、



ひらがな練習帳


私は 文字を書くのが 好きです

幼稚園の頃から 字を書くのが楽しくて仕方なかったです


母親が 小学校入学前に 平仮名くらい書けるようにしなさい、と

ひらがな練習帳を買ってきました


あ から 始まり ん で終わる


今でも覚えてるのですが


あ  という字のなんと複雑なこと


構造自体ようわからん という感じで

正しく書くのがやっと


それから

 を   という字に苦労しました


だんだん平仮名を書く事に慣れて 最後から2番目に待ち構えてるのが を という字


段々字を書く事に慣れてくるので 今度は綺麗に書いてみよう、お手本みたいに書いてみよう と 意気込むのですが

これが難しい を って 凄く 難しい!


何度も 何度も練習して

お母さんに見てもらったら


上手だね!!大人みたいだね!

と褒めて貰って


それ以来 字をよく観察して書く事が大好きになりました


何気無い 褒め言葉が 何らかのスイッチになるんだなぁと 思いました


塾でも 生徒が 丁寧に文字を書いていると

凄く上手だねぇ!と褒めるのですが


そうすると 少し照れながら 上手く 丁寧に 書こうとしてくれるのが 可愛くて 仕方ないです


私の字を少し真似て 書いてくれる生徒もいました


誰かの なにかの キッカケに なってると いいなぁ